はくちょう座 Cygnus

夏の星座の中でもっとも見つけやすいはくちょう座。 頭上高く見える、大きな白鳥が翼を広げた姿は壮観です!

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この十字が夜遅く見えてくる時期になると、
ああ、今年ももう夏なんだなあ(´▽`) と実感します。

胴体の中心をちょうど天の川が通っているため、
星がよく見える場所だと、
白鳥が川を渡っているように見えます。
この大きな十字は、南十字星に対して
北十字、ノーザンクロスとも呼ばれています。

はくちょう座の神話はいろいろありますが、もっとも有名なのは
ギリシア神話に登場する神々の王、ゼウスの変身した姿というもの。
スパルタの王妃レダに一目惚れしたゼウスは愛の女神アフロディテに相談します。

「どうにかしてお近づきになりたいんだけど…」
「しょうがないわね」
アフロディテはゼウスを白鳥の姿に変え、
自分は鷲の姿になりゼウスを追い掛け回します。
白鳥ゼウスは逃げ回りつつ助けを求めてレダの懐に飛び込みます。
優しいレダは白鳥をかくまってやり、見事レダは白鳥の卵を産むことになりました。
(なぜゼウスが白鳥のままだったのかはわかりません…)
この卵から、ふたご座の兄弟、カストルとポルックスが誕生したと言われています。

ちなみに白鳥のくちばし部分にはアルビレオという星がありますが、
このアルビレオは二重星です。
肉眼ではわかりにくいですが、双眼鏡で見ると
金色の星と青色の星が並んでいるのがぼんやりと見えます。
二重星はたくさんありますが、
2つの星の色がこのようにはっきりわかれているのはめずらしく、
その美しさから「天上の宝石」と言われています。

宮澤賢治の代表作「銀河鉄道の夜」に
アルビレオ観測所、という架空の天文台が出てきます。
まさにこの星を見るためのもので、
そこから見たアルビレオは
「眼もさめるような、サファイアとトパーズの
大きな二つのすきとおった球」だと書かれています。
この星、宮澤賢治もお気に入りだったんですね(´▽`)