用語解説

トレミーの48星座
2世紀の天文学者・クラウディオス・プトレマイオスが定めた48個の星座のこと。 トレミー星座ともよばれる。トレミーとは、「プトレマイオス(Ptolemy)」の英語読み。 これ以後はヨーロッパ、アラビアでは統一した星座が使われるようになった。 これらの星座は北半球から見えるものばかりであったが、 後に近世の天文学者が南天を中心に新しい星座をつけ加え、現在は星座の数は88になっている。
星団(star cluster)
お互いの重力によってつくられた恒星の集団。ただし、銀河は含まない。 その性質により散開星団と球状星団に分けられる。 散開星団は、数百個程度の若い星の集まりで、密集度が低く、双眼鏡でよく見えるものもある。 球状星団は、数十万の星がボ-ル状に密集している。
星雲(nebula)
宇宙塵や星間ガスの集合体。自ら光ったり付近の恒星を反射して光る散光星雲と、 濃度が高く背後の星の光により暗く見える暗黒星雲がある。 星の寿命が終わるとき、中心からガスが吹き出し形成されることが多い。 ※ぼやっと雲のように見えるのが星雲、星の集まりに見えるのが星団、という感じでしょうか。
銀河(galaxy)
数百億から数千億個の恒星の集合体。 私たちの住む太陽系は「天の川銀河」に属すると言われている。
等級(magnitude)
天体の明るさを表す尺度。 整数または小数を用いて「1.2等級」あるいは省略して「1.2等」などと表す。 恒星の明るさを表す場合には「2等星」などと呼ぶ場合もある。 等級の値が小さいほど明るい天体であることを示す。 また、0等級よりも明るい天体の場合の明るさを表すには負の数を用いる。
メシエ天体(Messier object)
18世紀のフランスの天文学者シャルル・メシエが作成した 星雲・星団・銀河のカタログ『メシエカタログ』に載っている天体。 星団や星雲をあらわすときに使う記号M(例:M57、M6など)はメシエの略。 『メシエカタログ』には双眼鏡や小型望遠鏡でも楽しめるような 比較的明るい天体がたくさんまとめられているので、 現在も星雲・星団カタログの基本書として使われる。