さそり座 Scorpius

夏の星座の王様、さそり座。
はくちょう座とともに、夏を代表する2大星座と言われますが
その豪華さ、見どころの多さで私はやっぱりこちらに
軍配を上げたいです。

日本では、さそりのS字を釣り針に見立て、
「鯛釣り星」などと呼ばれていたそうです。

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さそり座の心臓とされる、1等星アンタレスが目印です。
南の空の、低い位置にあります。
ぎらぎらと真っ赤に輝いているので
すぐに見つかると思います。

この星座、とても低いところにありますので、
高い建物が多い場所や見晴らしのよくない場所では
全身を見ることができません。

見えにくい場所でも、アンタレスは確認できるかと思いますが、
私はぜひ!
移動してでもどこか見えるところに行って、
頭からしっぽの先まで見てほしいです。

全体が目に入ると、

でかっ!!

そして、

本当にさそりだ!!

と感激すること間違いなし\(^o^)/
しっぽのかぎの形まで、本当によくできてるんですよ。

私は星をよく見たいときは、家から車で15分程度の海沿いにいきますが、
海が近づいてきて、横たわったさそりが全身をあらわすと
思わず手を振りたくなります(やりませんが…)。
そのくらい見ごたえある星座です。

長くなってしまいますがさそり座でほかに見逃せないものと言えば
球状星団M4と、散開星団M6、M7です。
肉眼ではちょっと見えにくいので
双眼鏡、できれば望遠鏡で…。

M4はアンタレスから右に視線をずらしたところにあります。
約1万個の星がびっしり集まり光のボールのように見える…はずですが、
双眼鏡では光のシミのような感じ?
けっこうまばらなので、望遠鏡で見たほうがいいようです。

さそりのしっぽの先にあるM6、M7は双眼鏡でもよく見えます。
位置が近く、双眼鏡の丸枠の中で1度に両方見ることができます。
明るい星がみっしりと集まりさそり座を飾っているかのようです。
こんなに星団が多いのは天の川が近いからなんですね。
なので、双眼鏡で見てみると、ほかにもさまざまな星の集まりがあり
とてもにぎやかです。

さそり座は、あのもっとも有名な星座オリオン座の、
狩人オリオンを刺した化けさそりの姿です。

暴れ者のオリオンに手を焼いた女神ヘラがさそりに命じて
オリオンを殺してしまったのでした。

この神話ができたのは、オリオン座が北極星をはさんで
さそり座と真反対の位置にあるためだと思われます。

真反対なので、2つの星座は同時には見えません。
オリオン座が出るとさそり座は沈み、
さそり座が出るとオリオンは沈みます。
オリオンは今でもさそりから逃げ回っているんですねヾ(´▽`;)