おおぐま座 Ursa Major

しっぽ部分の北斗七星、別名ひしゃく星が最大の目印(^◇^)
周極星の集まりなので基本的に1年中見えていますが、
春が最も全身がよく見える季節なんです。

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この大熊はゼウスの寵愛を受け、彼の子を産んだ
妖精カリストの姿だと言われています。

カリストに嫉妬した女神アルテミスが
彼女を熊の姿に変えてしまったのです。

泣く泣く森の奥深くでカリストが暮らすようになって15年後。

ある日一人の若者に見つけられ、
弓矢で撃たれそうになります。
なんとその若者は15年前にカリストが産んだ
ゼウスの子、アルカスでした。

必死で訴えようとするも通じるはずもなく
彼が弓を引いたその瞬間、
ゼウスが気の毒な母と子を天に上げ、
2匹の熊の星座にしたということです。

北斗七星と言えば、北極星を探す目安としても知られています。

日本ではかたちそのままに「ひしゃく星」と言われてきましたが
韓国では大きな家を建てるのに失敗した(ゆがんだ台形のため)
下手な大工に怒り、鎌を持って追いかけているお金持ちの人、という
想像力豊かな面白い絵になっています(^◇^)

またイヌイット(エスキモー)の神話では
台形部分が熊であり、その熊を鎌を持って追いかけている人々、
と言われていたそうです。

この2つの神話、「鎌を持っている」というのが共通していますよね。

これはおそらく、北斗七星の柄の端から2番目の星、
ミザールを指していると思われます。

ミザールは重星になっていて、アルコルというもう1つの星と
2つの星がわずかにずれて重なり合っています。

目の良い人なら肉眼でも見えるので、
昔は日本でも、軍隊の視力検査に使われていたそうです。
この、ぼんやりと見えるアルコルが、鎌に例えられたのでしょう。

※ただし重星には2種類あり、
本当に星どうしの距離が近いものと、
地球から見たときに方向がほぼ同じなため
重なって見えるだけのものがあり
ミザールとアルコルは後者のほうで、「見かけの二重星」と言われています。